クライアントターミナルの設定

クライアントターミナルの設定
クライアントターミナルは、通常、「ツール⇒オプション」またはCtrl+Oホットキーで表示される特別なウィンドウで設定します。全ての設定が以下のタブにまとめられています。

サーバ : サーバへの接続パラメータの指定、プロキシサーバ及びデータセンターの設定、他の重要な設定をします。

チャート : 価格チャート表示に関する一般的な設定をします。周期区切り、Ask価格水準、四本値の表示を設定します。さらに、保存及びチャートに表示されるバーの数をこのタブで決定します。

オブジェクト : オブジェクト操作のパラメータを設定します。作成後のオブジェクトの選択、設定及び配置パラメータはここで決定されます。

取引 : 新しい注文を開くためのパラメータのデフォルト値を設定します。通貨ペア、数量、価格誤差についてのオプションも含まれます。

エキスパートアドバイザ : 全エキスパートに共通なパラメータを設定します。 エキスパートアドバイザ作動の無効化、外部DLLライブラリ及びエキスパートアドバイザからの関数のインポートの有効化等、他の様々な機能のオプションが含まれます。

Eメール : Eメールパラメータを設定します。ターミナルから直接Eメールを送信する必要があるとき、使用するメールボックスのパラメータを設定する必要があります。

パブリッシャ : インターネット上のレポートの発行の設定です。ターミナルは口座状況に関するレポートをインターネット上にリアルタイムモードで発行できます。FTPを介した接続が使用され、それについての設定はこのタブで行ないます。

音声設定 : システム内のイベントを通知するシグナルの設定です。シグナルは接続不能、ニュース受信などの情報を通知し、取引作業を簡便化します。

サーバタブ

サーバタブには深刻なトラブルを起こしかねないターミナルオペレーション上の重要な設定変更をする機能が含まれています。クライアントターミナルは正常且つ円滑な操作ができるよう初期設定がされていますので、ウィンドウ内のパラメータを不必要に変更しないことをお勧めします。

「設定(オプション)⇒サーバ」ウィンドウ内では以下の操作が可能です。

接続するサーバの選択

プロキシサーバの設定

データセンターを介したオペレーションの設定

パスワードの設定及び変更

DDEプロトコルによる価格のエクスポートの有効化

ニュース受取りの有効化

サーバ
クライアントターミナルの全機能は、実質的にサーバから継続的に受け取るデータ(ニュースや価格)に基づいています。クライアントターミナルが価格を受け取らない限り、取引きを行なうことは不可能です。価格を受け取れない状態では、ターミナルは現存するデータを罫線分析ツールやオブジェクトにより分析し、エキスパートアドバイザをテストすることしかできません。こうした状況が生じる原因は幾つかありますが、その一つはサーバ接続の誤った設定です。

クライアントターミナルがサーバに接続するには、正確なIPアドレス(またはドメインネーム)とポート番号が必要です。通常プログラムのインストール後にこれらのデータは特定され、変更する必要がありません。 しかし、別のサーバに接続する必要がある場合には、サーバアドレスとポート番号を「サーバ」欄に入力します。データは以下の形式で入力してください。「[サーバのインターネットアドレス] : [ポート番号]」 (スペース無し) 。例えば「192.168.0.1:443」では「192.168.0.1」がサーバアドレスで、「443」がポート番号です。データを入力したら、「OK」ボタンをクリックします。

新しく設定されたサーバアドレスとポート番号はクランアイトPCのハードディスク内に保存されます。新しい口座を開くまではこれらのデータがクライアントターミナルのオペレーションに影響することはありません。新しく口座を開く時点でアドレスとポート番号がターミナルで使用されることになります。口座の開設の際に新しいサーバアドレスがサーバリストに追加され、選択が可能になります。サーバへの接続が成功すると、新しい口座が開かれます。成功しない場合は全ての設定を確認し、再度接続してください。

注意 : 接続設定の不備だけが新しい口座を開けない理由とは限りません。
プロキシサーバ
プロキシサーバを介したインターネット接続もサーバ接続に失敗する原因の一つです。プロキシサーバとはトレーダーのコンピュータと取引サーバの間にあるサーバです。プロキシサーバは主にインターネットプロバイダやローカルネットワークで使用されます。接続に問題が生じる場合は、システムアドミニストレータかインターネットプロバイダにご連絡ください。プロキシサーバをご利用の場合は、それに応じたターミナルの設定をする必要があります。「プロキシサーバを有効化する」のチェックボックスをオンにすると、プロキシサーバサポートが有効化され「プロキシ…」ボタンがアクティブになります。このボタンをクリックするとプロキシサーバパラメータを指定するウィンドウが開きます(これらのデータはシステムアドミニストレータかインターネットプロバイダから入手できます)。

サーバ : プロキシサーバアドレスを入力し、HTTP、SOCKS5、SOCKS4のいずれかを選択します。

ログイン : プロキシーサーバにアクセスする為のユーザログインです。ログインが必要ない場合、この欄は空白にしてください。

パスワード : プロキシーサーバへのアクセスの為のパスワードです。パスワードが必要ない場合、この欄は空白にしてください。

パラメータを指定したら、「テスト」ボタンをクリックし、設定が正しく作動するか確認することをお勧めします。テストが成功したら、設定を有効にするために「OK」ボタンをクリックしてください。エラーメッセージはプロキシサーバが正しく設定されていないことを意味します。原因を解明するために、システムアドミニストレータかインターネットプロバイダに再度ご連絡下さい。

データセンター
データセンター(アクセスポイント)は取引プラットフォームの一部で、指定されたプロキシサーバを代表します。又、同じ価格とニュースを複数のクライアントターミナルに同時に配信する等、共通のトラフィックの付加を軽減する役割を持ちます。アクセスポイントはサーバとクライアントターミナルの間に位置します。一つのサーバは複数のアクセスポイントを持つことができ、それらを通し全てのユーザがサーバにアクセスします。ターミナルのインストール後、データセンターへの接続は自動的に設定されますので、設定を何も変更しないことを強くお勧めします。データセンターへの接続の誤った設定はターミナル及びサーバ間の接続不能に至りかねません。

データセンターの設定の変更が必要な場合は、まず技術サポートサービスにご連絡することをお勧めします。そこでは、データセンターを正しく設定するのに必要な情報全てを得ることができます。ほとんどの場合、「データセンターの自動構成」ボックスをオンにするだけで十分です。その後、クライアントターミナルは最も適切なアクセスポイントを自動的に選択します。

手動でアクセスポイントを設定する場合は、このオプションを無効にする必要があります。そして有効化された「データセンター」欄にIPアドレス(またはドメインネーム)及びポート番号を入力します。データは以下のフォーマットで入力してください。即ち、「[データセンターのインターネットアドレス] : [ポート番号]」です。この欄の右にある「テスト」ボタンをクリックし、設定を確認してください。設定が正しければ、そのことを伝えるメッセージが表示されます。その後操作を開始することができます。 エラーメッセージが出る場合は技術サポートサービスにご連絡ください。

注意 :
特別な必要がない限り手動でデータセンターへの接続を設定することはお勧めしません。
手動でデータセンターへの接続を設定する場合は事前にソフトウェアのヘルプファイルをお読み下さい。
口座及びログインID
クライアントターミナルは口座(アカウント)を使用せずにサーバに接続したり、各種の操作をすることができません。クライアントターミナルにはログインID(口座番号)、マスターパスワード、インベスタパスワードがあります。認証のために口座番号とこれらの2つのパスワードのいずれかが必要です。インベスタパスワードにはアクセス制限があるのに対し、マスターパスワードは口座内で全てのアクセス権を有します。インベスタパスワードが認証されると、チャートを見たり、テクニカル分析を行なったり、エキスパートアドバイザのテストを行なうことができますが、取引を行なうことはできません。インベスタパスワードは口座内の取引の経過を見るのに便利な機能です。

口座が作成され、「スタート時の個人設定とデータを維持する」オプションが有効化されていると、データ(口座番号、マスターパスワード、インベスタパスワード)がクライアントPCのハードディスクに保存されます。プログラムが再起動される際に、これらのデータは口座を自動的に接続するために使用されます。このオプションが無効にされていると、ターミナルを再起動する度に手動でパスワードを入力する必要があります。

現在の口座番号とパスワードは「ログインID」及び「パスワード」欄に指定されています。別口座を接続する場合には、別口座のデータをこれらの欄に入力し、「OK」ボタンをクリックするとターミナルは認証を始めます。認証に失敗した場合は、入力したデータを確認し、再び「OK」ボタンをクリックします。問題が解決しない場合は、技術サポートサービスにご連絡ください。

「パスワード変更」ボタンをクリックすると、新しいパスワードを入力できるウィンドウが現れます。新しいパスワードを入力するには、現在のパスワードが必要です。パスワードはデモ口座の申請後に送られるメッセージ内で知らされます。新しいパスワードを対応する欄に入力します。 「インベスタ(読み取り専用)パスワードを変更する」オプションが有効化されていると、インベスタ(マスターとは異なる)パスワードが変更されます。

DDEプロトコルを介したデータのエクスポート
ターミナルに配信された価格はDDE(ダイナミックデータエクスチェンジ)プロトコルを通して他のアプリケーションにエクスポートできます。価格のエクスポートを有効化するには、「DDEサーバを有効にする」ボタンをオンにし、「OK」ボタンをクリックします。すると、データのエクスポートがすぐに開始されます。価格のエクスポートに関する詳細は 「価格のエクスポート」セクションをご覧下さい。

ニュース
ターミナルでは金融ニュースを即時受け取ることができます。ニュースの受け取りはサーバへの接続後すぐに開始されます。ターミナルが切断されている時に配信されたニュースは受け取れません。ニュース配信を有効にするには、「ニュースを有効にする」チェックボックスをオンにします。ニュースが発行されるたびに 「ターミナル」ウィンドウ内に「ニュース」タブが現れ、そこにニュースが配信されます。

注意 : 「ニュースを有効にする」チェックボックスがオンになっていても、ニュースが発行されていなければ、「ターミナル」ウィンドウ内に「ニュース」タブは現れません。

チャートタブ

チャートには動的に変動する通貨ペアの価格が表示されます。チャートタブにはチャートの設定とヒストリーデータのパラメータが含められています。このタブ内のパラメータを変更しても、ターミナルオペレーションに関する全体的な変更が加えられることはありません。

取引水準
オープン状態及び指値の注文のラインが表示され、ポジションがオープンされた価格、及び指値、ストップ(S/L)またはリミット(T/P)が約定し得る価格が目に見えます。このオプションによってトレーダーの作業量を軽減し、人の感情によって引き起こされる間違いを避けるのに役立ちます。これを有効化するには「チャート上に建玉と注文を表示」欄をオンにし、「OK」ボタンをクリックします。するとチャート内にポジションのオープン価格または指値注文がオープンする価格に対応するラインが表示されます。もちろん注文がなく、ポジションが開かれていない場合はラインはチャートに表示されません。このオプションはオープンポジションまたは指値注文のみに使用されます。クローズされたポジションはこのオプションでは反映されません。

Askライン
ターミナル内のバーはBid価格に対してのみ表示します。しかしロングポジションの開始及びショートポジションの終了には常にAsk価格が使用されますが、これらはチャートには表示されず、見ることができません。取引オペレーションをより注意深く管理したい場合は、「Askのラインを表示」パラメータを有効にします。このパラメータが有効にされると、最新のバーのAskに対応した水平線がチャートに追加されます。

四本値
チャートには動的に変動する価格が表示されていますが、バーだけからバーの正確な値を判断するのが非常に難しい場合があります。このような時には「四本値を表示」オプションが役立ちます。これはそれぞれのチャートの左上に追加情報のラインとして表示されます。ここには、通貨ペア名、チャート周期、最新のバーの価格が載せられます。それらは、OPEN、HIGH、LOW、CLOSE (OHLC) の順序で表示され、それぞれのバーの始値、高値、安値、終値です。このように最新のバーの正確な数値を常に確認することができます。

周期区切り
それぞれのバーの日付と時間はチャートの水平軸に表示されます。選択されたタイムフレームは縦軸の目盛の数値に表示されます。「周期区切りを表示する」オプションは、より長周期のタイムフレームに合わせて縦軸をチャートに加えます。M1からH1までのタイムフレームを持つチャートには日足が設けられ、H4には週足、D1には月足、W1とMN1には年足が設けられます。

カラー印刷
ターミナルは白黒だけでなくカラーのチャートを印刷することができます。カラー印刷は白黒印刷よりも分析に適しています。このオプションを有効化するには「カラー印刷」のチェックボックスをオンにし、「OK」ボタンをクリックします。その後、カラー印刷が可能なプリンタであれば、全てのチャートがカラーで印刷されます。

削除済みチャートの定型チャートを保存する
ターミナルでは作業領域から削除されたチャートを復元することが可能です。「再表示用に削除済みチャートを保存」オプションが有効化されると、チャートを削除する際に、その定型チャートが /DELETED ディレクトリに保存されます。削除されたチャートは後にメニューコマンドの「ファイル⇒チャートの再表示」で復元することができます。例えば、EURUSD の4時間チャートを削除した後に、復元することが可能です。復元されたチャートも4時間チャートとなり、取り込まれていたオブジェクト(罫線分析ツールやライン)も含めて全ての設定が同じように復元されます。

ヒストリー内及びチャート内のバーの最大数
ヒストリー内に保存されるバーの数とチャート内に表示されているバーの数は異なります。ハードディスクには充分なディスク領域がある限り全てのバーの数が保存される一方、チャート内に表示されるバーの数はコンピュータリソースによって制限されます。また、テクニカル分析及びカスタム分析の数値を計算するためには、チャート内に表示されたバーが使用されます。非常に多くの罫線分析ツール及びデータが表示され、それらが同時に使用される時、コンピュータリソース(CPU処理能力やRAM容量)はすぐに消費されます。こうした問題を避けるためにチャート内で表示されるデータ量を個別に指定する必要があります。そうするために、「チャート表示バーの最大数」欄に適切な数値をポップアップリストから選択するか、手動で入力します。ハードディスクに保存されるバーの数値は「ヒストリー内のバーの最大数」欄に指定します。今後これらの数値はエキスパートアドバイザのテストに使用されます。バーの数値にはどんな値も指定することができます。

注意 :
チャートを閉じるときの保存されるバーの合計は「ヒストリー内のバーの最大数」欄を超えることはできません。
チャートを開くときにダウンロードされるバーの合計は「チャート内のバーの合計数」欄の値を超えることはできませんが、取引を行なっている間にこの数値を超えることはできます。
ウィンドウ内に示される「Askのラインを表示」「四本値を表示」「周期区切りを表示」の数値はデフォルトパラメータに設定されています。これらのパラメータは設定ウィンドウのそれぞれのチャートで個別に指定することができます。
ウィンドウ内の「チャート上に建玉と注文を表示」「カラー印刷」「再表示用に削除済みチャートを保存」内に指定される値は全てのチャートに影響し、「OK」ボタンを押すとすぐに有効になります。

オブジェクトの設定タブ

このタブには図形オブジェクトに関する設定がまとめられています。図形オブジェクトとは 「オブジェクト」ツールバー及び又、「挿入」メニューに表示されている「オブジェクト」です。テクニカル分析ツール(カスタム分析も含め)、ライン、図形、テキスト、アイコンから構成されます。このタブ内のパラメータは図形オブジェクトを用いた操作のためのもので、ターミナルオペレーションに深刻な影響をもたらすことはありません。

作成後にプロパティを表示する
全ての図形オブジェクトにはプロパティがあります。例えば、トレンドラインの太さと色、罫線分析ツールシグナルラインの長さなどです。通常トレーダーは全ての図形オブジェクトに関し標準設定を使用しますが、場合によっては個々に設定を行なう必要もあります。「作成後にプロパティを表示する」オプションは、オブジェクトが取り込まれた直後に設定の変更ができるようにします。このオプションはチャート上に個別設定がされているオブジェクトが多いときに役立ちます。

作成後にオブジェクトを選択にする
罫線分析ツールとは異なり、ライン、テキスト、アイコン、図形などのオブジェクトは手動でチャート上に表示されます。トレンドラインを正確な位置に置き換えるなど、オブジェクトを作成後に動かす必要が生じることがあります。それを行うためには、まずオブジェクトを選択します。「作成後にオブジェクトを選択にする」オプションは、チャートにオブジェクトが取り込まれた直後に選択できます。

シングルクリックでオブジェクトを選択にする
ターミナル内の図形オブジェクトは左シングルクリックまたは左ダブルクリックで選択できます。このオプションはオブジェクトの選択方法の切り替えをします。有効になっているときは、シングルクリックでオブジェクトを選択し、ダブルクリックでプロパティウィンドウを表示します。 無効になっているときは、ダブルクリックでオブジェクトを選択します。

マウス感度
ターミナル内ではオブジェクトを別のバーの価格の正確な位置に置き換えるために位置付けることができます。「マウス感度」欄ではピクセル単位で精度を設定できます。例えば、10という値を入力すると、最も近いバー価格(四本値)から半径10ピクセル以内にオブジェクトがあれば、オブジェクトは自動的にそのバーに位置付けられます。このオプションを無効にするには0値を入力する必要があります。

取引タブ

オープン状態の注文に関する設定はこのタブにまとめられています。このタブに入力されたパラメータは注文をオープンするときの設定に関与しますが、ターミナルオペレーション全体に影響を与えることはありません

通貨ペアのデフォルト 
「通貨ペアのデフォルト」オプションは取引が実行されるときの「注文」ウィンドウ内の通貨ペアを自動的に決定します。「自動選択」パラメータは欄内にアクティブなチャートの通貨ペアで設定し、「直近を再使用」は前回に取引した通貨ペアを使用します。同じ通貨ペアを繰り返し使用する場合、「デフォルトを指定」パラメータを有効にし、リストから必要な通貨ペアを選択します。

数量のデフォルト
同様に数量の初期値を設定することができます(「数量のデフォルト」オプション)。「直近を再使用」パラメータでは前回の取引と同じ数量を、又「デフォルトを指定」ではここで設定した数量が適用されます。

価格誤差のデフォルト
通貨ペア価格は注文中にも変化します。ですから、注文で指示した価格が市場価格とつりあわず、ポジションがオープンされないことがあります。「価格誤差」オプションはこのような状況を防ぎます。「デフォルトを指定」では注文時の許容範囲内の価格誤差の最大数値をこの欄に入力します。価格がつりあわない場合、プログラムは価格誤差範囲内で新しいポジションをオープンできるよう注文を自動的に修正します。「直近を再使用」では前回の取引の値が適用されます。

エキスパートアドバイザタブ

エキスパートアドバイザ操作に関する設定はこのタブにまとめられています。ターミナル内のエキスパートアドバイザはMQL4でプログラムされており、自動モード(自動取引)で分析や取引を行ないます。エキスパートの作成及び使用方法に関しては「自動取引」セクションに説明されています。ここでは全エキスパートに共通の設定のみを説明します。

エキスパートアドバイザを有効にする
このオプションで全エキスパートアドバイザの使用を有効または無効にします。無効になっていると、新しくレートの更新があったとき、どのエキスパートアドバイザにもStart()関数は実行しません。そして、スマイリーマークの代わりに、チャートの右上のエキスパート名の右側に短剣マークが表示されます。エキスパートアドバイザを有効にするには「エキスパートアドバイザを有効化」ボタンをクリックし、その後「OK」ボタンをクリックします。その結果、新しくレートの更新があるとすぐにエキスパートアドバイザが作動し始め、チャート右上の短剣マークが再びスマイリーマークに変わります。
エキスパートを有効又無効にするには「標準」ツールバーのボタンをクリックします。

注意 :
このオプションはエキスパートアドバイザ用であり、カスタム分析やスクリプトを自動的に無効にしません。
このオプションはすでに起動しているエキスパートに影響を与えることはありません。即ち、Start()関数の実行中にエキスパートアドバイザが終了することはありません。
口座の変更時にエキスパートを無効にする化
このオプションはアカウント変更時にエキスパートを無効にするように設定をする、防御用の機能です。例えば、これはデモ口座をリアル口座に変更したときなどに便利です。この機能を有効にするには、「口座の変更時にエキスパートを無効にする」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。

チャートグループの変更時にエキスパートを無効にする
作業領域の全てのチャートに関する膨大な量の現設定値がチャートグループに保存されています。特にチャートグループには添付されたエキスパートに関する情報が収められています。新しいレートの更新があったとき、チャートグループに収められたエキスパートが作動開始します。このオプションを有効にしていると、チャートグループが変更されたときにエキスパートが起動することを防ぐことができます。

ライブ取引を許可する
エキスパートアドバイザはトレーダーの操作なしに単独で作動し、価格変動の分析及び取引を行なうことができます。このオプションを指定しないとエキスパートが行なう取引を実行しません。この制限はリアルタイムモード時のエキスパートの分析能力をテストするのに役立ちます(ヒストリーデータ上のエキスパートアドバイザのテストとは異なります)。

Askの手動を確認する
「手動確認」オプションはエキスパートアドバイザのライブ取引が許可されているときだけ有効になります。Askの手動確認が有効の状態でエキスパートが取引を始めようとするとき、その取引を手動で確認または中断することが可能です。つまり手動確認によってアドバイザの取引オペレーションを管理することができます。そして、入力された全ての欄を含む取引ポジションについてのウィンドウが表示されます。これはリアルタイムモードでエキスパートの取引機能をテストするのに役立ちます(ヒストリーデータ上のエキスパートアドバイザのテストとは異なります)。

DLLインポートを許可する
エキスパートの機能を拡張するため、DLL(ダイナミックリンクライブラリ)が使用できます。有効になっていると、ライブラリは制限なしに利用できます。無効の場合、エキスパートは外部DLLを使用することができません。不明のエキスパートで操作するときはインポートを無効にすることをお勧めします。

DLL関数コールを確認する
このオプションはDLLインポートが許可されているときにのみ有効になります。呼び出されたそれぞれの関数の実行を手動で管理します。無効の状態では外部のDLLのインポートが管理されることはありません。不明のライブラリで操作するときはこのオプションを有効にすることをお勧めします。

外部エキスパートのインポートを許可する
エキスパートアドバイザ作動中に他のエキスパートやMQL4ライブラリから関数をインポートする必要があるとき、このオプションが有効になっている必要があります。無効の状態では実行中のエキスパートは他のMQL4プログラムから関数を呼び出すことができません。不明のエキスパートアドバイザを使用するときはこのオプションを無効にすることをお勧めします。

注意 : ここで設定された 「ライブ取引を許可する」「Askの手動を確認する」「DLLインポートを許可する」「DLL関数コールを確認する」「外部エキスパートのインポートを許可する」オプションの値は新たに添付されるMQL4プログラム用のデフォルトパラメータとなります。この設定が作動中のエキスパートアドバイザ、カスタム分析、スクリプトの動作に影響を与えることはありません。

Eメールタブ

このタブではEメールボックスに関する設定を行ないます。後にこれらの設定はエキスパートアドバイザのコマンドやアラームでメッセージを送信するときに使用されます。Eメールの設定を開始するには、「有効にする」ボックスをクリックして、以下の欄を入力します。

SMTPサーバ : 使用するSMTPサーバのアドレスとポート番号です。このサーバはメッセージ送信用に使用されます。形式は以下の通りです。即ち、「[サーバのインターネットアドレス] : [ポート番号]」です 。例えば、「192.168.0.1:443」では「192.168.0.1」がサーバIPアドレスで、「443」がポート番号です。

SMTP ログイン : メールサーバ認証用ログインです。

SMTP パスワード : 認証用パスワードです。

差出人 : 差出人のメールアドレスです。

宛先 : 送信先のメールアドレスです。

注意 : 「差出人」「宛先」のどちらの欄にも一つのEメールアドレスしか入力できません。区切り記号を入れても複数のEメールアドレスは設定できません。
入力された設定の動作をテストするために「テスト」ボタンでテストメールを送信します。テストが成功した場合、「OK」ボタンをクリックし、設定を適用します。テストが失敗した場合は、全ての設定を確認し、テストメールを再送信してください。

パブリッシャタブ

ターミナルはインターネット経由で口座状況に関するレポートを自動的に発行します。そのためにFTP(ファイルトランスファプロトコル)インターネット接続パラメータを設定する必要があります。この設定は「パブリッシャ」タブで行います。

有効にする : レポート発行の有効化です。無効の場合、他の欄に入力できません。

口座 : 発行するレポートの口座番号です。

注意 : 作業中の口座のレポートが発行されます。欄内に入力された口座番号と現在の口座番号が一致しないと、レポートは発行されません。
更新頻度 : ウェブサーバへのレポートを配信する頻度(分単位)です。

FTPサーバ : レポート配信先のFTPサーバアドレスです。サーバアドレス及び必要な場合はポート番号をこの欄に入力します。データは以下の形式で入力してください。即ち、[サーバのインターネットアドレス]:[ポート番号]です。例えば「192.168.0.1:443」では「192.168.0.1」がサーバアドレスで、「443」がポート番号です。

FTP パス : レポートが配信されるFTPサーバのディレクトリ名です。レポートを配信されるパス(ルートディレクトリから始まる)をこの欄に入力します。

FTPログイン : FTPサーバ認証用ログインです。

FTP パスワード : FTPサーバアクセス用パスワードです。

パッシブモード : データ転送のアクティブモードまたはパッシブモードの切り替えです。
アクティブモードではデータ転送用の接続設定のためにサーバが接続する、クライアントターミナルの空いているポート(1024から65535までの間)が割り当てられます。FTPサーバはデータ転送のために割り当てられたTCP20番ポートを使用して、クライアントポートに接続します。パッシブモードではサーバはデータ転送用にクライアントが接続するTCPポート番号(1024から65535までの間)を通知します。

アクティブモードとパッシブモードの主な違いはデータ転送のための接続を開くかどうかという点です。アクティブモードではクライアント側がFTPサーバからの接続を許可します。パッシブモードではクライアントが接続を張り、サーバがそれを許可します。

「テスト」ボタンをクリックすると、入力された設定を用いて、動作確認をするために現在の口座状況に関するレポートが発行されます。テストが成功したら、「OK」ボタンをクリックし、設定を有効にします。失敗した場合は、全ての設定を再確認し、再度テストすることをお勧めします。

イベントタブ

イベントタブ
ターミナル内のシステムイベントのシグナルを設定します(アラームとは異なります)。これはターミナル状態の変化を通知するとても便利なツールです。このタブでシグナルの設定を行ないます。まず「有効にする」ボタンをクリックします。すると、システムイベントとそれに相応するアクションのリストを含む表が有効になります。システムイベントには以下のものが含まれます。

Connect(接続) : サーバへの接続成功を示すシグナルです。

Disconnect(切断) : サーバへの非接続を示すシグナルです。

Email Notify(Eメール通知) : Eメールの受け取りを示すシグナルです。このシグナルが誘発されたら、「ターミナル⇒メールボックス」ウィンドウを確認ください。

Timeout(タイムアウト) : 事前に設定された取引オペレーションの時間に到達したことを示すシグナルです。この時間を越えると取引は行なわれず、このシグナルが誘発されます。

OK : 取引オペレーションが成功です。この取引オペレーションの実行中にエラーがなかったことを示します。

News(ニュース) : ニュースの受け取りです。このシグナルが誘発されたら、 「ターミナル⇒ニュース」ウィンドウをご確認ください。

Expert Advisor(エキスパートアドバイザ) : このシグナルは エキスパートアドバイザが取引オペレーションを行なっているときに誘発されます。

Expert Confirmation(エキスパートの確認) : 取引オペレーションの確認をエキスパートへ要求することを示すシグナルです。このシグナルは「手動確認」オプションが有効のときのみ誘発されます。

Alert(アラーム) : エキスパートアドバイザによるAlert()アラーム関数が実行されたことを示すシグナルです。

Requote(再注文) : 取引オペレーションの準備中に価格変更が生じたことを示すシグナルです。

Trailling Stop(トレイリングストップ) : トレイリングストップが誘発されたことを示すシグナルです。

いずれかのシグナルを無効にするときは、名前またはアイコンを左ダブルクリックします。もう一度ダブルクリックすると再び有効になります。シグナルが表示されると、イベントに対応する「アクション」欄に入力されたファイルを実行します。ファイル名をダブルクリックするとファイルを変更できます。ポップアップリストをダブルクリックすると、イベント割り当てのために使用可能なファイルが表示されます。リストからファイルを選択し、Enterキーを押すとそのファイルが対応するイベントに割り当てられます。全ての変更を承認するには、「OK」ボタンをクリックします。

注意 : オペレーティングシステム内の実行可能なファイルはどのイベントにも割り当てられることができます。

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