長期的な視点でテクニカル指標から見たドル円相場が今後円高となるこれだけの理由

■ 週足MACDダイバージェンスx2 同時売りサイン点灯 

USD/JPY週足チャート

上図はドル円の週足チャートにMACD、MACDヒストグラムをサブチャートとして表示したもの。
昨年5月22日103.73円の高値でつけたMACD値の大きさから、年末のきれいな三角保ち合い上放れもエネルギー不足、高値は年初日の105.44円(レートは下に示すダウントレンドラインにピタッ)で次々週にはMACDダイバージェンスサインが点灯した。

MACDとMACDシグナルの差を示すMACDヒストグラムダイバージェンスのサインは1週間早く点灯し、ダイバージェンスのサインがほぼ同時に点灯する強い売りサインとなった。

■ 超長期ダウントレンドラインのレジスタンス

USD/JPY週足チャート

90年台から続くドル円下降トレンドラインが年初105円で抵抗。
一応未だにワークしているようにも見える。
このUSD/JPY週足チャートでは、少し乖離しているように見えるが、

USD/JPY日足チャート

日足チャートで拡大表示すると、怖いぐらいジャストで反転している。(○で囲った部分)
パターン的には過去の反転ポイント同様三尊天井で、今まさに右肩をつけての下落をイメージできる。

■ 金ドル相場から間接的な理由

XAU/USD週足チャート

上図は2011年9月に1920ドルの天井を含んだここ数年のXAU/USDチャート。
現在は昨年6月と年末につけた直近安値がほぼ同じ値できれいなダブルボトムをつけて、
長期下降トレンドの強い反転を示している。

XAU/USD月足チャート

上図のようにさらに超長期で見ると、金ドル相場はここ数年がまさに強いアップトレンドの踊り場ともとれ、
ここから3000ドルを目指す新たなアップトレンドがスタートしてもおかしくはない形。(四角で囲った部分が上のXAU/USD週足チャートと同等の部分)

金と米ドルの逆相関はよく知られており、これは前記ドル円相場の下落を間接的に示唆するものとなる。

■ 最後にドル円直近の日足チャートから

USD/JPY日足チャート

一目均衡表雲に抑えられ、遅行スパンもデッドクロス、加えて
昨年来続く、バクっとカウントしても9回もサポートとしてワークしているアップトレンドラインを近々割り込みそうな動きとタイミング。
当然サポート回数に比して割り込んだ時のエネルギーは大きい。

トリガーはいつもファンダメンタルズ的な理由であり、どれになるかはわからないが、現在その理由探しには事欠かない状況。

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